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くそくらえ!「読書のすすめ」

「本」を読まないヤツは人間じゃない(ちょっと誇張すぎる表現だが)…的な暴言を吐く人に、今まで何人にもお目にかかった。人間形成の上でも、豊かな生活を送る上でも、とりあえず本を読め…と。くそくらえ!だ。この世に本しかないのか!本を読まないと死んでしまうのか!この世に生まれて60余年、自慢じゃないが50歳までに読んだ本は、多分、5冊も無いかもしれないし、ほとんど覚えていない。でも死ななかったし、息子も大学まで卒業させた。人は様々、本を好きな人は本を読めば良い、映画を好きな人は映画、スポーツが好きな人はスポーツ、旅行が好きな人は旅行、食べるのが好きな人は…書けばキリがない。要するに何も本にこだわることはないのだ。

私はサラリーマン生活が長く、電車・バス通勤で約1時間半、朝は朝日新聞朝刊、帰りはちょっとエッチな記事の載った夕刊紙と週刊コミック誌。これを20年以上続けていた。
値段も2倍以上になり、その割には、読む所が少なく、エッチ記事にも飽き、なんだか無駄な出費なような気がして買うのをやめた。しかし、乗車中の1時間の時間をもてあますというか退屈でしかたがない。そこで小説でも読んでみるかという変な気になってしまった。でも全く頭に入らない。文字を追っているだけで頭では別の事を考えている。あきらめた。しかし退屈だ、そこで官能小説に挑戦した。これなら読める、面白い、しばらく続けたがやっぱり飽きてきたし、車内ではちょっとハズカシイ。次に選んだのはエッセイ集や短編小説集。この頃から本が少し面白くなってきた。全部100円の古本である、安上がりである。今や乱読というかむやみやたらに、ジャンルをかまわず読みまくった。年間100冊くらいは読んでいるであろう。こんな安上がりな娯楽はないというのが実感である。

でも、何か身に付いたかというと何もない。ただ、面白いだけである。面白ければ本である必要はない。だから私は人に読書を勧めない。だだ、言えるのは毎日をゴロゴロ何もせずに過ごすのはもったいないと思うだけある。

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